新幹線 その後

コウイチです。小田原駅の2キロメートル手前付近で人身事故のため新幹線が緊急停車してしまいました。

私は二人掛けの通路側の座席に座っていました。

そして、通路を挟んで反対側の三人掛けのシートに頭が薄くなった60代くらいのおじさんが

どこかのお店でお酒を飲んで来てほろ酔いの上機嫌なようすで腰をかけていました。

新幹線が緊急停車してから30分ほど過ぎた頃です。

そのおじさんがポケットから携帯電話を取り出し奥さんらしき人に電話をかけ始めたのです。

「もしもし~おかあさん~あのね、今、新幹線の中なのだけれどね~

人身事故があったらしくて小田原駅の手前で止まっちゃってね~まだ帰れないから

ちょっと時間が掛かるかもしれない ウィ」

とちょっと呂律がまわらない感じで話し始めました。すると・・・

「おとうさん、また、そんなウソばかりついていないで早く帰ってきなさい。わかった。」

と奥さんの声が漏れ聞こえてきます。

「いや~ウソじゃないよ。ほんとうに止まっちゃってもう30分もたつんだ~」

とおじさん

「もう~いいから、いい加減にして早く帰ってくるのよ。わかった!」

と言って奥さんは電話を切ってしまいました。

その会話を聞いていた私は思わず吹き出してしまったのです。

そして、おじさんの顔を見て「たいへんですね」と無言の会釈をすると

おじさんは

「やあ~人生の縮図が出てしまったなあ~まいった。まいった。」

と笑っていました。

そんな様々なやり取りがあったのですが新幹線が実際に動き出したのは停車してから2時間後でした。

到着予定時間より2時間以上遅れると特急券は払い戻しになると聞いていました。

しかし、その日はもう12時を回っていたので後日払い戻すことにして帰宅しました。

新幹線の中の缶詰め状態は初めての経験でしたがなかなか辛いものであります。

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